いや、これも知らんかったというだけの話しなのですが、Windows10でUSB AUDIO CLASS 2.0がサポートされてました。これによりASIO無しでも、ハイビットレートPCMやDSD再生ができます。
これによるメリットはと・・・・・・・・うーーーん、これも今ASIOで鳴ってれば、特にはありませんが・・(´・ω・`)
ま、でも、検証してみたので、寄稿。
WindowsでDSD
2017年4月のWindows10大型アップデートの「windows10 creators update」が実施されました。あんまり、どこにも載ってないのですが、しれっとUSB AUDIO CLASS 2.0が標準サポートになりました。(インサイダプレビューには、けっこう前から入ってましたが、やっと正式に!)
USB-DAC(DDC)側が、USB AUDIO CLASS 2.0をサポートしていれば、この標準のドライバで認識できることになります。ちな、今入手できるUSB-DAC(DDC)は、ほとんどサポートしていると思われます。なぜなら、他のOSではとっくにサポートされているから。(´・ω・`)
メリットないかなと前文で書きましたが、強いて書くとすると、新しくPCにセットアップするとき、ドライバ無ければ、ただの箱(板)状態を回避することはできる。
でも、デバイスメーカーがドライバ用意しているのであれば、サポート面や独自の付加機能があったりすることもあるので、現状はそれをさしおいてWin標準を使う理由はないかもしれません。
あ、表題DSDですが、そもそもネイティブDSDは対応していませんでした。それはUSB AUDIO CLASS 2.0でも同じで、DSDはあくまでDoPでの対応になると思います。
ちなみに、1.0でもDoP使えば、ギリDSD64ぐらいは通せるぐらいの性能はあると思いますが、USB-DAC(DDC)側が、1.0を受け付けないようになってるものがほとんどで、実質不可でした。(そりゃ、高級ハイレゾDACが、勝手に標準ドライバ1.0で認識してしまって、ハイビットレート扱えないではトラブルの元だよね)
XMOSの資料見てると、1.0を有効にするには!みたいな内容あったので、標準はOFFにしてるんだなと、別の視点からもそう理解してます。
まとめると、USB AUDIO CLASS 2.0になって、ハイビットレートで転送できるから、DSDもDoPでもがんがん転送できるぜ!となります。
※上記緑字、裏取れてません。間違ってれば(緑字にかぎらず・・)教えてくだしあ。
Windows10のバージョン
USB AUDIO CLASS 2.0対応のWindows10のバージョンは、「1703」となります。
現在のバージョン情報は、「システム」で確認できます。左下(標準状態)のウィンドウズアイコンを右クリックのテキストメニューの中から「システム」を選択。
バージョンが1703未満であれば、対応前のバージョンとなります。すぐに上げるには、手動でのアップデートが必要です。アプデ方法の参考にASCIIさんの記事など。(Enterprise版は、MSDNからイメージ取得要)
ちな、このアップデート、ものすごく時間がかかります。回線の太い環境で、時間のあるときに実施をオススメします。
※アップデート実施は個人の判断です。アップデート自体に伴うトラブルは免責で。
USB認識具合のビフォア、アフター
対象DACは、いつもの組み立てUSBDAC。XMOSのDDCが入ってます。
この確認のために、古いバージョンのPCを別途用意した俺、豆やわ。
- バージョン1607
「ほかのデバイス」に、DIYINHK USB AUDIO 2.0があり、ドライバがあたっていない。この状態では、アプリからは使えない。
- バージョン1703
無事、自動でドライバがあたり、「オーディオの入力および出力」に、DIYINHK USB AUDIO 2.0が。これでアプリから使える。(後述)
あ、でも、DIYINHK DFUが「ほかのデバイス」に残ってる。DFUってなんだっけか?
・ドライバのプロパティ
Microsoft謹製ドライバ(´・ω・`)、タイムスタンプはけっこう最近ですね。
さて、foobarで使う
foobar本体、コンポーネントは最新を使おう。すでに持ってたバージョンでやりくりしようとしたら、まったく鳴らせなかった。
- 試したバージョンと取得先
- foobar2000 v1.3.15
- foo_input_sacd 1.0.9
- foo_out_wasapi 3.2.3
- コンポーネントの登録状況
foobarインストール後、この画面でコンポーネントをインストール。再起動要。ごらんのとおり、ASIOなくてもOK
- OUTPUTのDEVICEは、[DSD : WASAPI (push) : デバイス名]を選ぶ。
push、eventは、アプリとドライバのデータの渡し方の違い。pushはアプリ側から能動的にデータを渡す。eventはドライバ側からの手上げで渡す。PCの性能的な問題や、他に動いてるアプリの都合とかで選べば良いのだろうけど、どっちでも良いと思う。
- OUTPUTのOutput format
32ビット使うことって今のところないよね、24ビットがおすすめ。DoPも24ビット↑が必要。
・SACDは当然こうだ!
今のところ設定はこんなものです。
鳴らしてみる
- 音源フォルダのパスを登録
音源を格納しているパスを追加します。
OKクリックで、ほどなくAlbum Listに楽曲が表示されるので、ツリー上のお好みの階層で、Enterキー押せば、PlayListに登録され再生開始されます。
- DSD64
- DSD256
- PCM352.8KHz
- DSD512
すいません、調子にのりました。。
ASIOと共存
DACのメーカー提供のドライバをインストールして、ASIOのコンポーネント登録すれば、ASIOも選べます。もちろん、WASAPIも選べます。聴き比べてみても良いかもしれません。変わるはず無いはずですが・・・・・
この項目、別のUSB-DAC(DDC)繋ぐともれなく、7項目ずつ増えていきます。まぁ、いいけど。(´・ω・`)
まとめ
ハイレゾ再生機として、Windowsもやっと世間並みになったということか。反面、なんでも簡単になると、なぜか価値が下がってくる気がするマニア気質。どうしたものか。
あー、ASIOでも同じなんだけど、解決してない問題があって、DSD256まで対応というDDCだとDSD128まで、DSD512対応というDDCだとDSD256までしか、うまくいかない。MAXレートとDoPの不要部分が影響してる気がするんだけど、だれか、ヒントくだしあ。
ASIOって、ネィティブとDoPの切り替えって、どこでできるんだろう。昔は、チェックボックスあったような。何かコンポーネントいるのかな。。。
以下追記 2017.6.18
foobar2000のDSD再生方法の謎が解けた
foobar2000、途中のバージョンから、DSDはDoPのみのサポートに変わってたらしい。まじか、けっこう悩んだぞ。(´・ω・`)
しかし、「DSD Transcoder」という、DoPをDSD ネイティブに変換してASIOに流し込んでくれるfoobar用のドライバが、2017.4.26にリリースされていて、これをインストールすると、DSDネイティブを扱うことができた。(ネイティブと判断したのは、DoPだと物理的な転送レートの上限を超えるエラー(ちょうど、↑記事のDSD512のパターンのエラー)が出るところ、回避できたから)
ただ、音が変。ノイズまみれの向こうに曲が。
条件はそろったし、「わーい」と思ってたら、組み立てDAC側のAK4490EQ、DSD256までだった。。。。冷静に思い出してみたら、ラズパイのネイティブ実験のときも同じ現象だった気がする。
と、いうことで、ASIOの優位性が再浮上。USB AUDIO CLASS 2.0で同じことができるようになる日は果たして来るのか?仕様の説明からは、無理そうだけど。。。
DSD256↑なんて、耳的にも、データの流通的にも、オーバースペックすぎるので、聴けたという経験値だけで十分なのだけど、聴けないとなると悔しいな。
謎解きに参考になった先人のページを敬意を表してペタリ
ハイレゾ情報局 by 日本語化工房さんの
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