驚愕の記事です。(ワタシ的にですが・・・)
DSD鳴らすのにDAC不要。LPF一発でOKという、信じられない事実を実験してみました。
DSDについて調べてたら
DSDの変調は⊿Σ変調と知り、それは何?と調べてたら、CQ出版さんの、CQconnectのページにたどり着いた。「ΔΣ変調を使用したA-D/D-A変換回路はどっち?」というタイトルの、⊿Σ変調についての問題と解説のページだ。
トランジスタ技術愛読の私としては、メールサービスでお馴染みのシリーズもの。
ここの⊿Σ変調の解説で、驚愕の事実を知る。
D-A変換器、どういうことよ!!!
1ビットデジタル信号が、LPF通すだけでアナログ信号になるの???まじで???
晴天の霹靂とはこのことか。DSD=高級オーディオの代名詞のようにSACDのころから刷り込まれてきた自分には、驚愕の二文字以外無かった。
いや、まだだ! 驚くのはまだ早い。きっと何か秘密があるに違いない。(´・ω・`)
その前にLPFについて
LPF、ローパスフィルタの略。
文字通り、低い周波数を通し、高い周波数を遮断する。
ま、それでも回路いるじゃん!と思った方。LPFってめっちゃ簡単な回路でできます。抵抗とコンデンサ一個ずつ。LとRで2セットでも、50円ぐらいでしょうか。
コンデンサの容量、または抵抗値を変えると、カットオフ周波数を調整できます。
例えば抵抗470Ωのまま、コンデンサを0.01μFにすると34KHz、0.022μFにすると15KHzとなります。
こんな回路で、1ビットオーディオが、アナログになるってか?まじか。。。。
いや、まだだ! 驚くのはまだ早い。きっと何か秘密があるに違いない。(´・ω・`)
やってみるのが早い
幸いなことに、うちには実験用DDCが転がっている。
DSDデータが、I2Sのどの信号線に来ているかも、わかっている。
よし、さっそく、転がりほやほやのDDCで試すぞ!
RCA-OUTの左右が書いてないのは、知らないから。(´・ω・`)誰か、ルールがあれば、教えてくだしあ。
LPFは、ブレッドボードでやっつけます。I2SのLRCKとDATAにDSDデータが流れているはずなので、DDCのLRCK、DATAとGNDの3ピンに接続します。
どうしよう。準備できちゃった。鳴るの?これで?ほんとに?
いや、まだだ! 驚くのはまだ早い。きっと何か秘密があるに違いない。(´・ω・`)
いよいよ鳴らす
ラズパイで準備。起動音とかもあるので、PCMが流れたとき対策に、アンプのボリュームは絞っておく。
楽曲を再生し、DSDが流れてることがわかるように、例のDSDスーパーインジケータLEDが青に輝くのを確認して、ボリュームを静かに上げる。
あ、あ、あ、あ、あ、あ、まじか。
普通に鳴ってる。まじか。まじか。まじか。まじか。
秘密なんかないし。。。(´・ω・`)
この感動を、どうあらわして良いか。
なんなんだ、1ビットオーディオ。
と言いつつ、正確にレポートすると、正直なところホワイトノイズは目立つ。これは、結局デジタル信号をデジタル処理せずダイレクトで使っているため、DDCで発生するホワイトノイズがそっくりそのまま出ているのだと思われる。
ただ、それを差し引いても音が良い。普通にDACを通した音とくらべても遜色ない。むしろ、アナログテイストを感じるくらいに心地よい。BGM程度のボリュームにすれば、ホワイトノイズもほとんど気にならないので、BGMには良い再生方法かも。
あと、あれだ、DSDのレートに関係しない。スーパーDACだな。(´・ω・`)
最後に
仕様上、DSDはPCMに比べて、アナログに近いと言われてるが、この実験でその意味を肌で体験できた気がする。実験DDC持ってる方、お試しあれ。感動すること必至。
ただ、ぜったい、PCM流してしまって「ザーザー!」とか、DSD/PCM切り換わるときにでる「ボッ!」ってのをスピーカーに出してしまうと思うので、そうなっても気にならないオーディオでお試しください。
あれ、ひょっとして、DSDのDACをフルディスクリートで作ってしまったことになるのではないだろうか。(´・ω・`)