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激安トランジスタテスターを試す

amzonで激安のトランジスタテスターを見つけたので買ってみた。

目的は、コンプリメンタリトランジスタの選定。
グラフィック表示で、ゼロプレッシャーICソケット式。これで、1630円(関東送料込)は、完全に安い。ちゃんと動けばだけど・・・

 

トランジスタテスター
トランジスタテスター

amazonで発注。発注から10日で届いた。
ポスト投函で、ビニール封筒の普通の国際郵便。ただ製品は、ちゃんと帯電防止袋に入っていて、緩衝材でくるまれており、破損汚れなどは無かった。

動作確認

9V乾電池を接続し、TESTボタンで計測、OFFボタンで終了という簡単仕様。
とりあえず、なにも繋がずにTESTボタンを押してみた。

なるほど、なるほど
なるほど、なるほど

「知らんか、壊れてるか」とな。なるほどなるほど。動いているよう。

では、トランジスタ、1815の黄色品を測定。

おお、なんか、かっこいい。
1815Y測定。おお、なんか、かっこいい。

なんかそれっぽいけど、思ってたよりhFE高めな気がする。
この123は、ソケットのピン番号。ピン番号と言ってもICのそれとは違い、左から「1233123」と並んでいる。測定対象の足が、いずれかの123の位置に入っていればOK。上下は同じピン番号。なので、測定のピン位置を変えても、いずれかの123にあたっていれば、

測定ピン位置を変えても同じ
測定ピン位置を変えても同じ

このように、同じ結果になる。これは、測定対象の都合に合わせられるから、すばらしい気配り仕様と思う。

何回か測定すると、hFEは213か214を表示していたので、微妙なばらつき具合から、ちゃんと測定している雰囲気はにじみ出ている。

精度検証

今まで、トランジスタのhFEを測定するときは、決めた電流を抵抗で作ってベースに流し、出力電流をテスタで測っていた。しょっちゅうすることではないので、測定の度にブレッドボードに部品を載せて準備していた。まぁ、めんどくさい。

上で測定に使ったトランジスタを、この方法で測定してみた。

176
176

10μAをベースに流したので、1.76mAで176倍となる。
つまりhFEは176。(´・ω・`)
10μAもトランジスタに通電しながら調整したし、うむむむむ。

トランジスタテスター213、俺測定176。どっちがおかしいのだろうか。

ちな、1815の緑品。

1815G測定
1815G測定

429。1815黄色との性能比は正しそうだけど、やっぱ、hFE429は大きい気がする。

そのほかの測定

一応、測定できるものは、トランジスタだけじゃない。
売り文句には、

NPNおよびPNPトランジスタ、NチャネルとPチャネルMOSFET、ダイオード、サイリスタ、抵抗器、コンデンサ

とある。

以下、結果。

コメントのテスタ測定結果は、sanwaのCD771使用。

10.04kΩの金属抵抗
10KΩ(テスタ実測10.04kΩ)の金属抵抗
スイッチングダイオード 1N4148
スイッチングダイオード 1N4148
12.47μFの無極性電解コンデンサ
10μF(テスタ実測12.47μF)の無極性電解コンデンサ
10.89μFのオーディオ用電解コンデンサ
10μF(テスタ実測10.89μF)のオーディオ用電解コンデンサ
パワートランジスタ 2SA1488
パワートランジスタ 2SA1488
NchパワーMOSFET K2232
NchパワーMOSFET K2232

コンデンサはテスタ実測と近い値が出てる。抵抗も近似製品がわかるからあまり問題は感じない。
あと、コンデンサはESRも出てたので、100μF電解コンデンサの普通とオーディオ用の比較測定もしてみた。

普通の100μF
普通の100μF
オーディオ用の100μF
オーディオ用の100μF

やっぱり、オーディオ用のほうが、ESR低いのね。
ちなみに100μFは、テスタだと容量オーバーで測れない。しかし、この製品は2200μFでも測定できた。

ニョキッと2200μF
ニョキッと2200μF

結論

同じものを何度測定しても、ちゃんと同じ値が出るので

コンプリメンタリトランジスタを探す分には、まったく困らない。むしろ、手軽に測定できるメリットは大きい

と、割り切る!(´・ω・`)

測定値誤差があっても、増幅率以外は近似製品値が判別つくし。
1630円だと十分お買い得と思った。

 

★以下2016/9/20追記

校正モード発見

123を短絡してテストを開始すると、校正モードになった。ほとんどは内部の部品で校正されるようだけど、最後のフェーズだけ、0.1μFのコンデンサが必要になる。

クリップで挟んだピンを挿入して短絡
クリップで挟んだピンを挿入して短絡

全部で10フェーズ

1.フェーズ1~4 ピン123短絡

テスト開始
テスト開始

2.フェーズ5~9 ピン123開放

開放プリーズ!
開放プリーズ!

3.フェーズ10  0.1μFのコンデンサをピン1、3に挿入

100nF 1,3に
100nF 1,3に

完了すると、通常テストに移行した。

100.4nFだそうです
100.4nFだそうです

校正後、

ほとんど、変わらず。

そりゃ、そうか。抵抗はテスタより構成前低めに出てたけど、高めに出るようになった。誤差の割合は変わらない。

この校正モードを知ったきっかっけは、どうもこのトランジスタテスターは有志が作成公表したオープン仕様のようで、それを商用利用(合法かどうかは不明)ものみたい。で、その仕様で作られたものにこの校正モードがあったので、試すと同じように動いた。

さらに激安発見

Amazonで散策すると、関連商品がアフィリエイトに勝手に表示される。ふだんウザいけど、たまに便利な機能。そこになんと、980円(関東送料込み)のLCRテスター!?。

ボタンひとつ基板一枚で構成してローコスト化したものか?載ってる部品は、そっくりなので、おそらく同じ仕様。なので性能は同程度と予想できる。
部品が背面になるので、足つけてもカバーてきなものはあったほうがいいかもしれない。日本だと部品代だけで980円超えるだろうな。。。やっぱ中国すげぇな。

赤い基板が好きなので、まぁいっか、と割り切る。

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4 thoughts on “激安トランジスタテスターを試す

    1. ルチ

      情報ありがとうございます。
      ハード構成やロジックがはっきりすると、むしろ安心感とともに割安感が増してきます。ホビー用途には十分ですね。

      返信
  1. mokkori

    日本製の製品もアップルみたいに設計はカリフォルニア、組み立ては支那だよ みたいな表記にすべき。日本のメーカはバカなのか無知なのか知らないが、made in Japanとしているが、原材料から完成まですべて日本ならそれを言ってもいいと思う。しかし現実はアップルと同じやり方なんだから、経産省もそういう指導と法的に整備すべき。畜産でも農業でも原産地表記がある年齢や段階を経過していたら好き勝手に表記できないようにすべき。なりすまし防止のためにね。

    返信
    1. ルチ

      コメントありがとうございます。
      ちょっと散文でどこを参考にすればよいかわかりにくかったのですが、

      まず組み立てが国外で、made in Japanと表記してる製品にはどんなものがあるでしょう?私の周辺の日本メーカーのスマホやレコーダーなどの電気製品は、フィリピン、マレーシア、中国、台湾産の表記あります。

      あと、原材料でも産地を書くとすると、たくさん国名登場しそうです。

      畜産農業のところも少し言葉が難しかったですが、その土地である程度育てたらその土地を産地として良いルールのことでしょうか?これは同意するところあります。外国産のアサリを一度海にばら撒いて産地変えてたニュース有名ですね。
      その反面、もともと農業では苗、畜産では繁殖を専門とする事業者と、実際に育てる事業者が別なことも少なくないので、そのあたり例外条件とか決められるかでしょうか。

      いやいや、トランジスタテスタのネタでおね!(^^;)

      返信

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