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新旧冷蔵庫の消費電力1年測定してみた

電気屋の冷蔵庫コーナーに行くと、消費電力に関するポップが当たり前のように並ぶ。でも、各家庭で実際に測るわけではないので、たしかめようがない。
そこで消費者を代表して、本当に実測し、その事実を明らかにする!(´・ω・`)

やるな三菱!

測定方法

実際に冷蔵庫買い替え需要発生時から、古い冷蔵庫の消費電力をワットチェッカーで1年間測定。次に冷蔵庫買い替え後、引き続き1年間測定。
実際はタイムラグもあるので、足掛け2年半に及ぶ大プロジェクトとなった。
地味って言うな!(´・ω・`)

測定は簡単。コンセントにワットチェッカーをはさみ、毎月1日に積算値を記録。

コンセントのあいだに、かます。

ワットチェッカーは、精度が良く機能は多いけどちょっとお高いので、そこまででなくてもと言う場合、お安いものもあります。ワットモニタエコチェッカーなど。

もともとは、省エネPCを組むときとかの評価に使ってました。1500Wまで使えるので、プラズマテレビやPS3が電気ガブ飲みする調査とかして遊んでました。うちの電子レンジはあたためで起動すると、1500W超えたりしてビビリました。そりゃ、トースター併用したら、ブレーカー飛ぶわみたいな確認もできます。
一家に一台ですね!(´・ω・`)

対象冷蔵庫

  • 旧 S社1996年製 400L
  • 新 やるな!M社2015年製 530L

19年差。旧冷蔵庫は、実使用上まったく問題なかった。なので使い続けてましたが、あるとき夏場の電気代のうち、こいつが占める割合を興味本位で調べてしまったことがきっかけ。

なんと家庭総使用量の30%を冷蔵庫が占めていた
8月で、161kWh(3段目料金換算で、4818円)

これは、使い続けることが損してるのではないかという、電気屋のポップどおりの疑心暗鬼におちいり、また家庭事情的にも容量を増やせれば増やしたかった要望もあり、キッパリ買い換えることにしました。

そして結果

さっそく、グラフで。青色が新。めっちゃ省エネ。

オレンジ:旧1996年製400L 青:新2015年製530L

容量を130L増やしたこともあり、半分ぐらいなら良いかと思っていたら、はるかにその期待を超える省エネ性能だった。だいたい1/3~1/4。

これを年間の使用量で料金計算すると、このとおり。

年間使用量

うちは、3段階料金の3段目を割ることはないので、省エネしたぶんは、そのまま3段目料金の節約となる。3段目料金を29.93円/kWhとして計算。

なんと、年間27356円の節約 (´・ω・`)

これは、でかい。ちな、冷蔵庫自体は16万だったので、6年でペイできる。7年目以降は、節約分お得ということになる。

これは、20年ぶりに30万の冷蔵庫に買い替えたとき、約10年でペイできるという目安をもって良いのではと思う。

冷蔵庫を安く買うコツ

新製品と型落ちで、機能や性能にあまり差がない場合、型落ちでも十分の場合が多い。型式を見て、年式で一桁(数字かアルファベット)変わってるだけのような場合は、ほぼマイナーチェンジであり、一年前のものとほとんど変わりない。つまり、本当はそれでも十分。

で、大手電気屋では、新製品が出る2,3ヶ月前から、在庫処分で少し(たぶん1~3割)安く買える。新製品が出た後も、kakaku.comあたりで探すと、扱ってる通販電気屋があり3~5割ぐらい安く買える。

いずれも、人気の色やオプションが無い場合が多いけど、それは予算と相談。私は色我慢しても、新製品のミドルクラスと型落ちのハイエンドが同じ値段なら、後者だよねと思う派です。

でも、何がなんでも新製品のハイエンドという派も否定しません。なぜなら、AV家電に関しては、私がそうだから・・・

最後に

熱を扱う電気製品ほど、消費電力が大きい。その中でも、冷蔵庫やエアコンは、稼働時間が長いため、省エネ設計による効果も高くなる。
しかし、20年でこんなに差があるとは思わなかった。

全国の奥様方、ぜひこの結果を、家庭内冷蔵庫買い替えプレゼンの資料にお使いください。(´・ω・`)

また、機能的な差も20年は大きいと思った。チルドの生鮮品の長持ち度も驚き。1週間でも肉が臭くならない。野菜がカピカピにならない。熱いものをすぐ冷やせる小部屋とか。半凍り機能とか。
スマホといっしょで、それらたくさんの機能をほとんど活かせないんだけど、消費電力はウソつかないので。

パネル操作使いこなせん

家電メーカーに言いたい。
もっと、生活提案を増やしてくれ。「いろいろできる!」は、いろいろできないのと同じ意味。「なんでもできる!」は、なんにもできないのと同じ意味。皆無とは言わないけど、まだまだ機能提案の延長でしかない。

※あ、あと少し訂正。本文中530Lとあるところ、正確には525Lだった。型式で判断して530Lと思ってた。四捨五入だしいっか。埋め込み直すのめんどいからとは、けっして言え・・・

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10 thoughts on “新旧冷蔵庫の消費電力1年測定してみた

  1. やもり

    自作DACでこちらのページ見つけたのですが、震災以降節電に気を使うようになり、非常に参考になりました。

    返信
    1. ルチ

      コメントありがとう。
      地味に一番手間のかかってる記事なので、反応うれしいです。
      冷蔵庫の搬入時、キッチンの入り口の横幅が1cmと余裕のないギリギリのサイズでした。もう1サイズ上も検討していたので危なかったという記事に比べての適当感。
      ではでは、また、遊びに来てくださいませ。

      返信
  2. mytoshi

    大変納得!
    具体的にデータ測定して公開して下さり感謝です。

    実はこの夏に冷蔵庫を買い替えてから月間電気使用量が3割減少して驚いているところです。
    9月の電気使用量が昨年同時期238kwhから158kwhと80kwhも減りました。エアコンの使用頻度が不明なので同列比較ではないですが驚きの差です。

    旧:30年前の120L位と20年前の320L位を廃棄して、
    新:2018年製462Lに買い替え

    古い120Lが大きく浪費していたと想像しています。

    返信
    1. ルチ

      コメントありがとう。
      冷蔵庫、ずっと動いてる家電だけあって電気代に占める割合が多いですよね。
      自治体によっては省エネ推進で、LED照明に補助を出すところがあるみたいですが、古い冷蔵庫も対象にすれば、消費電力的に比較にならないぐらい省エネすすむのにと思ったりします。
      しかし、30年ものの冷蔵庫すごいですね。昔の家電は頑丈。もう、思い出ありすぎて廃棄のとき寂しい気持ちになるパターン。(´・ω・`)

      返信
  3. ito

    素晴らしい記事ありがとうございます。

    この手の記事はメーカー公表の定格電力を元に計算して
    記載しているだけの記事が多いので
    実際の使用環境で実消費電力を計測していただいて掲載している
    実験記事は非常にためになります。

    返信
    1. ルチ

      コメントありがとう。
      地味な作業だったので、何かの役にたったのであれば、本当うれしい限りです。
      グラフ見ての通り季節(気温)や使用条件によっても消費電力は変わるので、たしかに一律の計算で正確に求めるのは難しいかもしれませんね。
      ではでは、また遊びに来てください。

      返信
  4. すももりおん

    大変参考になりました!
    災害対策でどれくらいの発電機用意したらいいのかと調べていたため、実数値が載せてあり、とてもありがたいです。
    定格消費電力ではランニングコストは出せないので……

    返信
    1. ルチ

      コメントありがとう。
      こうも自然災害が頻発すると災害対策気になりますよね。
      コメント内容から、少し目的が気になったので補足。
      記事に掲載してるのは積算値です。
      発電機の必要容量は、繋ぐ機器の最大消費電力を元に見積もらないといけないかもです。(と、書きましたが、詳しいわけではありませんのでご参考に)

      返信
  5. よぞらのかがやき

    まさに20年間働き続けたNR社2003年製458Lの買い替えにカタログ片手にWebとにらめっこしている最中です。仕様によると消費電力量は190kWh/年ですから新型より省エネ設計になっているのでもっと使い続けたい気持ちに傾いてきました。しかし、モーター音?が異常に発生し庫内も異臭?感じられ
    このまま使い続けられそうにありません。不安をごまかし使い続けるより買い替えします。なんかスッキリしました。
    ありがとうございました。

    返信
    1. ルチ

      コメントありがとう。(コメ承認遅れてすいません)
      20年だと、買い替えたときの省エネぶりは、月の電気料金の請求書で実感できるのではと思います。実際に計測して感じるのは、特に温度制御が関係する家電に関しては「まだ使える、もったいない」が、逆にもったいないことになってないか再確認する必要があるなということです。

      返信

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