IrBerryDACには、赤外線リモコンとLCD表示機能がサポートされている。それぞれのスクリプトと起動シーケンスを含んだvolumioのSDイメージが、設計者ホームページで入手できる。ただ、リリースした時期が2014年でUIが若干古いため、最新のvolumio2で動けば良いなと、がんばってみる。
早回し現象が出ないか確認
まず肝心な、最新volumioで早回し現象が発生しないかをチェックしないと!
volumioのダウンロードページから、下記バージョンのイメージを取得。
- VERSION: 0.979
- RELEASE DATE: 20-08-2016
さっそくSDに書き込み、起動。
ブラウザから、volumio.localにアクセスし、Menu->Playback Optionからドライバだけあてる。
- DAC Model と OutputDevice を Hifiberry DACに変更しSave
- DSD Over PCM(DoP)をOffに変更しSave
44.1KHz/16bit,96KHz/24bit,192KHz/24bitを鳴らしてみたところ、特に問題はなかった。何より、ブラウザに表示される画面が綺麗。
そりゃ、早回し不具合が2年も放置されるわけないか。PCM5102A使ったDAC多いものね。
それでは、IrBerryDACの付帯機能セットアップ。
リモコン機能とLCDの表示機能
製作者ホームページに、LCDの表示機能を取り込むための記事があったので内容に従いセットアップしてみる。ただ、前提が異なっているのか、うまくいかない手順がありその対応内容を補足記述します。
以下、1~7は、製作者ページの手順です。そこに補足を追記しています。
- SSHでログイン
rootでのログインができないので、ログイン名、パスワードともに、volumioでログインします。root権限が必要なコマンドには「sudo」を使います。 - sources.list に wheezy mainを追記
- pythonのGPIO、DAEMON、SMBUSモジュールをインストール
sudo apt-get updateでGPG errorが出るのでkeyを追加します。volumio@volumio:~$ sudo apt-get update W: GPG error: http://archive.raspberrypi.org wheezy InRelease:The following signatures couldn't be verified because the public key is not available: NO_PUBKEY 82B129927FA3303E ※↑メッセージのKEYを↓のコマンドで追加。 volumio@volumio:~$ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys 82B129927FA3303E
追加後、手順3を再実行します。エラーが出なくなります。
- i2c ドライバの準備
- LCD表示用のプログラムをインストール
日本語のバイト文字変換をするkakasiがリストにはないので、ソースを取り寄せビルドインストールします。gcc、makeのインストールvolumio@volumio:~$ sudo apt-get -y install gcc make
KAKASIのビルド、インストール
volumio@volumio:~$ wget http://kakasi.namazu.org/stable/kakasi-2.3.6.tar.gz volumio@volumio:~$ tar -zxvf kakasi-2.3.6.tar.gz volumio@volumio:~$ cd kakasi-2.3.6 volumio@volumio:~/kakasi-2.3.6$ ./configure volumio@volumio:~/kakasi-2.3.6$ make volumio@volumio:~/kakasi-2.3.6$ sudo make install
- 自動で起動するように、/etc/rc.localを編集します
- 再起動します
lcd_ctrl.py oled_ctrl.py mpd_ctrl.pyは、1.5に入っているものを使用
まぁ、動くもんだなぁと関心。
ザクザク使って、操作系で問題点2つ
- ソフトボリュームが使えない(Volumioの問題っぽい、Fixを待つ)
- リモコンのmenuが、曲送りとして動く(つまり最初の起動ができない)
2回押しのシャットダウンは走る
もうちょいだ。
やってもうた
前回に続き、また無駄なことをやってしまった悪寒。
製作者さんのページで、OLED対応更新の記事がアップされてた。まさに、volumio2対応の内容。IrBerryDAC(ラズパイ1)のトピックではなさそうだけど、まぁ変わらないよね。。。(´・ω・`)
結果的な動作は同じだろうけど、バックグランド実行がちゃんと systemd 対応になってる。rc.localのままだとコンパチ表示がカッコ悪いと思ってた。マネしようかな。。。
oled_ctrl3.py も公開されてたので、さっそく拝借して入れ替え。
全角文字がローマ字でなくカタカナに変換されるようになってた。