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DSDをDDCとLPFのみで鳴らす

驚愕の記事です。(ワタシ的にですが・・・)
DSD鳴らすのにDAC不要。LPF一発でOKという、信じられない事実を実験してみました。

LPF

DSDについて調べてたら

DSDの変調は⊿Σ変調と知り、それは何?と調べてたら、CQ出版さんの、CQconnectのページにたどり着いた。「ΔΣ変調を使用したA-D/D-A変換回路はどっち?」というタイトルの、⊿Σ変調についての問題と解説のページだ。
トランジスタ技術愛読の私としては、メールサービスでお馴染みのシリーズもの。

ここの⊿Σ変調の解説で、驚愕の事実を知る。

DA変換 LPFしかない!!!! (上記ページの驚愕した部分拝借 Copyright © 2009- 2017 CQ Publishing Co.,Ltd.)

D-A変換器、どういうことよ!!!
1ビットデジタル信号が、LPF通すだけでアナログ信号になるの???まじで???

晴天の霹靂とはこのことか。DSD=高級オーディオの代名詞のようにSACDのころから刷り込まれてきた自分には、驚愕の二文字以外無かった。

いや、まだだ! 驚くのはまだ早い。きっと何か秘密があるに違いない。(´・ω・`)

その前にLPFについて

LPF、ローパスフィルタの略。
文字通り、低い周波数を通し、高い周波数を遮断する。

ま、それでも回路いるじゃん!と思った方。LPFってめっちゃ簡単な回路でできます。抵抗とコンデンサ一個ずつ。LとRで2セットでも、50円ぐらいでしょうか。

カットオフ周波数72KHzのLPF

コンデンサの容量、または抵抗値を変えると、カットオフ周波数を調整できます。
例えば抵抗470Ωのまま、コンデンサを0.01μFにすると34KHz、0.022μFにすると15KHzとなります。

こんな回路で、1ビットオーディオが、アナログになるってか?まじか。。。。

いや、まだだ! 驚くのはまだ早い。きっと何か秘密があるに違いない。(´・ω・`)

やってみるのが早い

幸いなことに、うちには実験用DDCが転がっている。
DSDデータが、I2Sのどの信号線に来ているかも、わかっている。

よし、さっそく、転がりほやほやのDDCで試すぞ!

回路 というほどでもないけど。コンデンサはお好みで、ハイレゾだからと拘りあれば、4700pFでも。

RCA-OUTの左右が書いてないのは、知らないから。(´・ω・`)誰か、ルールがあれば、教えてくだしあ。
LPFは、ブレッドボードでやっつけます。I2SのLRCKとDATAにDSDデータが流れているはずなので、DDCのLRCK、DATAとGNDの3ピンに接続します。

5分でできたわ 紫と白の線の先は、RCA端子に形を変えアンプへ

どうしよう。準備できちゃった。鳴るの?これで?ほんとに?

いや、まだだ! 驚くのはまだ早い。きっと何か秘密があるに違いない。(´・ω・`)

いよいよ鳴らす

ラズパイで準備。起動音とかもあるので、PCMが流れたとき対策に、アンプのボリュームは絞っておく。
楽曲を再生し、DSDが流れてることがわかるように、例のDSDスーパーインジケータLEDが青に輝くのを確認して、ボリュームを静かに上げる。

青に輝いたそのとき!

あ、あ、あ、あ、あ、あ、まじか。

普通に鳴ってる。まじか。まじか。まじか。まじか。

秘密なんかないし。。。(´・ω・`)

この感動を、どうあらわして良いか。

なんなんだ、1ビットオーディオ。

と言いつつ、正確にレポートすると、正直なところホワイトノイズは目立つ。これは、結局デジタル信号をデジタル処理せずダイレクトで使っているため、DDCで発生するホワイトノイズがそっくりそのまま出ているのだと思われる。

ただ、それを差し引いても音が良い。普通にDACを通した音とくらべても遜色ない。むしろ、アナログテイストを感じるくらいに心地よい。BGM程度のボリュームにすれば、ホワイトノイズもほとんど気にならないので、BGMには良い再生方法かも。

あと、あれだ、DSDのレートに関係しない。スーパーDACだな。(´・ω・`)

最後に

仕様上、DSDはPCMに比べて、アナログに近いと言われてるが、この実験でその意味を肌で体験できた気がする。実験DDC持ってる方、お試しあれ。感動すること必至。

ただ、ぜったい、PCM流してしまって「ザーザー!」とか、DSD/PCM切り換わるときにでる「ボッ!」ってのをスピーカーに出してしまうと思うので、そうなっても気にならないオーディオでお試しください。

あれ、ひょっとして、DSDのDACをフルディスクリートで作ってしまったことになるのではないだろうか。(´・ω・`)

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7 thoughts on “DSDをDDCとLPFのみで鳴らす

  1. 大槻辰弥

    初めまして。全くの素人で申し訳ありませんが、遅ればせながら追試をしています。数年前に中国製のDDCの中から写真で見て一番近い物を購入しました。ようやく暇が出来て実験している訳ですが、フィルターの出力部でDCオフセットが発生し。オシロのACモードで良好な音声波形が観測できるのですが怖くてアンプに接続できません。カップリングコンデンサーを入れてアンプに接続すれば良いと思うにですが、実際にやってみると三角波になり上手くアンプに伝送できません。コツがあればお教え下さい。よろしくお願い申し上げます。

    返信
    1. ルチ

      コメントありがとう。
      やってみたら!的な記事なので、コツというほどのものがありません。
      デジタル信号直接扱ってるので、DCオフセットは自然な結果でしょうか。
      そして、出力もLINE信号として見立ててるので、特に気にするところないのでは?と思います。
      三角波はなんでしょうね。ちょっと想像できるネタが見つからないです。基本的なところで、DSD出てますかね?PCMでLR信号とかひろったら三角波になるだろうか?
      ただ言えることは、実験は、安価なアンプやスピーカでいろいろ試してみることからをお勧めします。

      返信
      1. 匿名

        ご返信ありがとうございます。その後、色々試してみていたら突然正常に動作しました。ありがとうございました。

        返信
  2. N.Yasuda

    三角波:それ常識です。
    1bitの矩形波信号を1次のCRのLPF(-6db/octフィルター)通したら、三角波に成ります。
    D級アンプは2次のLCのLPF(-12db/octフィルター)通して、普通の信号波形に近くしています。
    DSD信号をシフトレジスタ(DFFが直列接続されたIC)でDSDのサンプリング信号ずつ遅れたデーター信号を作って、それぞれ時間のずれた信号に重み付けの抵抗繋いで、全部をまとめてから、OP-Ampで逆相入力で電流加算して(帰還抵抗にCをパラって高域減らして)電圧にしてから、OP-Ampで100kHzのアクティブローパスフィルター(-12db/octフィルター)作って高域ノイズを取り去ったら、
    アナログFIRフィルターでDSD復調できるから最高の音質に成る。
    FIRの係数は色々なアプリで好みのf特で決めれば良い。

    返信
  3. N.Yasuda

    >DSDのサンプリング信号ずつ
     DSDのサンプリング時間ずつ ですね。 訂正します。
    FIR フィルターは インパルス信号の応答特性なので、
    デジタルでもアナログでも実現出来ます。
    DSDは1bitなので、1bit D/A= 抵抗で、1tap分のD/A変換が出来るんです。
    タップの重み付け係数は抵抗値ですね。
    タップの中央から前後対称係数で平坦な群遅延の一定位相フィルターに成ります。

    返信
  4. ルチ

    N.Yasudaさん、三角波のコメントありがとうございます。
    私にはなかなか難しい内容なのですが、なんちゃってDSDDACの本分からすると、ポイントは、

    > 1bitの矩形波信号を1次のCRのLPF(-6db/octフィルター)通したら、三角波に成ります。
    > D級アンプは2次のLCのLPF(-12db/octフィルター)通して、普通の信号波形に近くしています。

    この点でしょうか。
    これは、要はLPFの減衰率が一定以上ないと三角波になるという意味か、D級アンプと組み合わせないといけないとという意味か補足欲しいです。

    返信

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